霊能者が使うコールドリーディング・ホットリーディングとは

コールドリーディングは、話を展開する上で使う話術の一種であり、これそのものは悪い技術ではありません。ときに営業活動や恋愛成就などにも用いられ、有効な使い方をすることも可能な技術です。

しかし、相手の情報を読み取って巧みに利用し、人を操ることができることから、詐欺などの手口に悪用されることも多くあります。

その手法を霊能者が利用する場合、まず相談者に対して霊視などの鑑定や施術に対する協力を求めます。ここで、相談者の気持ちをある程度引き込むことができるようになります。そして次に、どのような人にも該当しそうな当たり障りのない質問を投げかけます。

相談者は自分に当てはまると思って反応を示しますが、その仕草や表情などを読み取れば、霊能者はそれが正解であると気付くことができるでしょう。そうしてどんどんと質問を掘り下げていき、さも霊能力で言い当てたかのように装うのです。

また、相談者の見た目や服装などから推測した質問を投げかけることもあります。これも最初の時点では抽象的なものですが、相談者は自分のことを言い当てられたと思って、気を許して自分の情報を相手にどんどん話してしまいます。

この術にはまってしまうと、霊能者は相談者からさまざまな情報を得ることに成功し、それに基づいて話を進めていくわけです。そして、自分のことを次々に言い当てられたと感じている相談者は、霊能者のことを信用してしまうようになります。

この話術により霊能者を信じ切ってしまった相談者は、霊能者が根拠のない鑑定や霊体からのメッセージ、またアドバイスなどを伝えたとしても、それが噓だと疑う余地もなく信じてしまうという仕組みです。

詐欺霊能者の手口「ホットリーディング」とは

そして、コールドリーディングと同様に詐欺などの手口に利用される話術として、ホットリーディングも挙げられます。

コールドリーディングが、相手に対して全く情報を持っていないところから進める話術であるのに対し、ホットリーディングは事前に相手の情報をつかんだ上で進める話術です。

情報を収集する際は、探偵や協力者などを使って秘密裏に行ったり、鑑定や施術を行う前の何気ない会話を聞き出したりなど、さまざまな方法が用いられます。

これを霊能者が用いる場合、たとえば相談者に対して、まず鑑定や施術を行う日時を数日先に指定させます。これにより、情報収集を行う時間を稼ぐわけです。

この間に、前述した方法で相談者に関する細かな情報を調べ上げます。ときには、霊能者の協力者がセールスマンを装って相談者の自宅に訪れ、家の様子や生活ぶりなどを観察するケースもあるのです。

このようにして霊能者は、予約日までに相談者についてある程度知り尽くした状態で鑑定や施術に臨みます。

そして相談者は、自分の情報をあらかじめ握られていることを知らないため、初対面の相手に細かな情報を出されただけで霊能力によって見抜かれたと思い、信じ込んでしまうでしょう。しかし霊能者は、あらかじめ知っている情報について、霊能力で見通したかのように装って話しているだけなのです。

この話術もコールドリーディングのように、序盤で相談者の信用をすっかり得てしまうことが可能になります。そして、その後に霊能者が根拠のない鑑定結果や施術を出してきたとしても、相談者は何の疑問も持たずに受け入れてしまうのです。

ただし、ホットリーディングの場合は、事前に猶予期間を作ってその間に情報収集する必要があります。もし数日先の日時に鑑定や施術の予約をした場合は、当日までの期間に自分の周りを嗅ぎまわる人はいないか、怪しい人物が自宅を訪ねてきていないかなどの注意を払うことも可能でしょう。

また鑑定や施術の前に、応対したスタッフがいろいろと会話を仕掛けてこないかも注意して見ておきましょう。