霊的世界と私たちの橋渡しをする役目である霊能者は、神にも通じる使命を持った存在です。
そのため、本来であれば真摯に霊的世界と向き合い、人々に霊体のメッセージを伝えることに特化するはずですが、中には私利私欲にまみれた胡散臭い霊能者も存在します。
彼らはさまざまな手法を使って相談者を信じ込ませ、その弱みに付け込んで相談者からのお金の搾取を目論んでいるのです。
こうした悪質な霊能者は、低級霊に憑りつかれて低俗な欲に支配されているともいわれています。では、悩める相談者を巧みにだます胡散臭い霊能者、噓臭い霊能者の特徴とはどのようなものでしょうか。
・法外な鑑定料を請求する
これは、胡散臭い霊能者にありがちな特徴の1つです。通常、本物の霊能者が行う鑑定や占いの料金は30分で数千円程度ですが、金目当ての悪質な霊能者の場合、鑑定料に数十万円もの高額を請求してくることがあります。
さらに、最初の鑑定料は数千円としているものの、その後に除霊や祈祷などと称して施術を行い、その料金として高額を上乗せするケースもあるのです。
さらに、初回の相談は無料などとしている霊能者も、実は最初から高額を請求するつもりであることが多いです。無料相談する範囲を限定し、その先の鑑定結果を相談者が知りたくなるように誘導して、そこから先の鑑定や施術で高額を請求するといったパターンです。
・無駄に不安をあおる言葉を連発する
このパターンの場合、最初は霊視占いなどによって相談者の運気や魂の本質などをほめたたえ、本来であればいい人生を送ることができるような口ぶりで相談者を信じ込ませます。
しかし問題になるのはその後で、せっかくいいものを持っているのに悪い霊体が憑いているなどと言って不安をあおるのです。特に、成仏できない先祖や水子霊、前世の因縁などを持ち出して「このままでは不幸になる」などとあおってくる霊能者には注意が必要です。
このように不安にあおられた相談者は、何とかして自分を支配する霊障を取り除きたいと思うはずです。そうして霊能者に除霊などを依頼し、その際に高額な料金を請求されることになるパターンが多く見られます。
しかし相談者は、不安を解消したい一心で高いお金も支払ってしまうのです。このようなパターンは、完全にマインドコントロールの手中にはまってしまっているといえるでしょう。
・最初に「荷物を預かる」などと言う
これは胡散臭い霊能者に限らず詐欺の手口全般でよく使われる手法です。荷物やコートなどを預かってくれるのは、一見親切なサービスのようにも思えますが、実は相談者がすぐに帰ることができないようにする工作なのです。
自分の荷物を簡単に返してくれない状況に陥れられてしまうと、その場に残らざるを得なくなるでしょう。
そうして相談者を引き止めた上で、特別な祈祷や除霊が必要だとして噓臭い施術を施して高額を請求したり、高額な商品を買わなければ祟られるなどと脅したりするのが彼らの手口です。
胡散臭い霊能者、噓臭い霊能者と本物の霊能者との違い、見分け方
上記に挙げたような胡散臭い、また噓臭い霊能者と、本当に真摯に霊的世界と向き合う本物の霊能者を見分ける方法は、相談者が冷静になって状況を判断することです。たとえば、以下のようなことに注意しておきましょう。
・抽象的な発言をしていないか
胡散臭いニセの霊能者は、霊能力を駆使して人を救うのが目的ではなく、何とかして相談者を丸め込んでお金を巻き上げようと目論んでいます。
そのため、まずは相談者が信用するように、誰にでも当てはまるような抽象的なことを言うのです。本物の霊能者は、相談者にしかわからないような具体的な事実を霊的なメッセージとして受け取り、伝えることができます。
・高額な商品を売りつけてこないか
どのような場合でも、何らかの商品を無理に売りつけてくるような霊能者は詐欺と見てほぼ間違いないでしょう。
特に、無駄に不安をあおって「これを買わないと不幸になる」などと言う霊能者は、早々に見切りをつけるべきです。本物の霊能力者は、霊的世界と相談者の橋渡し役になり、人を救うことに注力しているため、物を売りつけることで金儲けをしようとは考えていません。